「人生」

 私は人生を五つに分けて考えている。

第一の人生
 まず、生れてからの20年、財産、学歴、肩書き、何の差もなく友人とつき合って、勉強と鍛錬の時であると考える。

第二の人生
 40歳迄は仕事を覚え、社会の常識を身につけ一人前の大人となる大切な時である。

第三の人生(40歳から60歳迄を)
 経験を生かし人脈を作り自分の財産を形成し燃える時であると考える。

第四の人生(60歳から80歳迄を)
 本当の自分を見出し、楽しんで生活し本来の自分を取り戻す時である。

第五の人生(80歳から)
 本当の意味での余生とし楽しんで過ごす時である。

 私は今59歳で、もうすぐ第四の人生の始まりです。今迄は会社の為、家族の為、働き通して来たが、これが本当の自分の姿ではないと考えています。

 これからは誰の指示も無く、自分自身の考えで自分自身の為に生きる本当の自分の姿に戻れるのだと思います。

 80歳になれば、50代、60代の若者を集め語って聞かせられるような話を、それまでにつくっておきたい。

 「60歳」、「定年」、「老後」、「年金」、どこか悲しい響きを持つこの言葉を自分自身の心の持ち方、生き方で、他人事と思えるような六十代を過ごしたいと思っております。

古垣内 求
motomu60@tf6.so-net.ne.jp


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