「囲碁を始めました」

 数野昇でございます。1937年生まれの61歳です。ただいまは、我家主婦の補助員を勤めています。六十の手習いと言うのか、この5月より囲碁を始めました。

 わが町は、8,000人強の小さな町ですが、町の教育委員会で、教室を開いています。その教室に入講しました。教室は、毎土曜日の午後開かれいつも20名ほどの方が参加して居ます。生徒の大部分は、60過ぎの方々で、その中に、女性の方が7、8名ほどいます。

 講座の前半は、定石、詰碁を中心に先生が講義され、後半は、各自それぞれ相手を見つけて、対局するものです。始めてのことで、自分の力もよく分からないものですから、先生が、中級程度の方を対局相手に配慮してくれました。あまり上級者ですと、自分の思うところになかなか打たせてもらえず、碁そのものが面白くありません。

 自分より4、5子上手の方との対局は面白いです。もっとも自分より下は居ませんが、出席の都度2、3局打ちますが、多い時には、4局打つこともあります。相手によって早い時間に終わったり遅くなったりするためです。先週の方は、講義時の詰碁の問題に対してあまり良い解答されなかったので、あまり強くないのではと思いながら打ちましたが、なかなかどうして実戦は強いのなんて大敗し大変疲れ、3局も打つと疲れて頭が痛くなります。

 テレビの囲碁番組も見るようになりましたが、解説そのものが理解できません。教室の先生の話では、テレビの囲碁解説は、有段者を対象にしたものとおっしゃていましたが、やはりそうですね。私のように3手先が読めないものには理解できる筈がありません。

 野球の解説なんかは、簡単に理解できますがね、掛布さんの解説なんか松村邦洋さんがしていると思って聞いていたこともあります。ホントは聞いていなかったのかもね、別に聞かなくても理解できますが、囲碁解説なんか、教科書あるいは、勉強と思ってみてしまい、いつのまにか一生懸命見て遊びが無くなるものです。

 最初に対局した女性の方が、よく対局を誘います。よほど組みやすしと思われたもんでしょう。そう言えば、その後この方には一度も勝って居ません。相手に楽しまれるようでは駄目ですね。全対戦では勝率5割ぐらいですが、腕が上がるか息が上がるかしばらく頑張ってみようと思う。

数野 昇
Noboru.Kazuno@ma8.seikyou.ne.jp


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