「手記 暮しと健康」

 暮しの中で一番大切なのは健康、その健康を維持する為には「運動、栄養、休養」という三要素をバランス良くとり入れる事が出来たら、心身ともに充実した暮しを送れる。そういう思いを実感として感じている昨今です。

 二人にひとりが「運動不足」は不健康と思っているそうです。健康への意識は強いけれど仕事が忙しい、疲れて動くのが億劫だとか、様々な理由で、健康増進のために何かをしているという人はまだまだ少ないのでは…。

 私もそんな一人でした。仕事、仕事で帰宅はいつも夜中の十二時前後、運動といえばたまのゴルフぐらい、食事は外食が主で不規則、休養も十分とれず疲れはたまる一方という状態で、30才台55キロだった体重が、50才台には78キロになっていました。

 「運動、栄養、休養」という三要素で採点すると、限りなく0点に近いというところだったでしょう。

 そんな時、今思えば好運な転機がおとずれました、転勤でした。久し振りに会った中学時代の友人が、「なんやその体、そのままやったらアカンで。少しは体を動かさんと身体にも精神的にもワルイデ。俺の通っているスポーツジム、基本からきっちり教えてくれるさかいお前もこいや」と云ってくれたのです。とりあえず、見学に連れていってもらいました。ランニング、サーキット、トレーニング(もも上げ、腹筋等)といわれる単調な運動のくりかえしで、あまり乗り気にならなかったのですが、「たとえ一クール(3ヶ月)でもやってみいな」という友人のことばで入会する事にしました。

 入会当初、「佐野さんリハビリに来てはんの?」本気なのかヒヤカシなのかわからない事も云われながら、いつの間にか10年過ぎました。78キロあった体重も62キロに、悪かった肝臓の数値も正常値にもどり、まったく走る事が出来なかったものが5キロ程度のジョギングも出来るようになりました。トレーニングでの仲間も出来、トレーニング後仲間達と一緒の食事、泊りがけでのジョギング大会への参加、スキー等健康で楽しい時を過ごさせてもらっています。

 栄養のバランス、休養についても自然に気をつける事が身につきました。三要素の採点は、80点ぐらいにはなっているのでは…。良き友人に感謝、本当に有難う。好運な転機にも感謝。

佐野 修一
sano@pg7.so-net.ne.jp


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