歳をとったらの詩

  1. 歳をとったら、でしゃばらず
    憎まれ口に泣き言に
    人の陰口、愚痴言わず
    他人のことは褒めなはれ
    聞かれりゃ、教えてあげるけど
    知ってることでも知らんふり
    いつでもアホでいるこっちゃ
     
  2. 勝ったらあかん、負けなはれ
    いずれお世話になる身なら
    若いもんには花持たせ
    一歩下がって譲るのが
    円満にゆくコツですわ
    いつも感謝を忘れずに
    どんなときでもへぇおおきに、ニコニコと
     
  3. 昔のことはみな忘れ
    自慢ばなしは、しなさんな
    わしらの時代はもう過ぎた
    なんぼ頑張り、力んでも
    身体が言うこと聞きまへん
    あんたは偉い、わしゃあかん
    そんな気持ちでおりなはれ
     
  4. お金の欲は捨てなはれ
    なんぼゼニ金あってでも
    死ぬとき持ってゆけまへん
    あの人はええ人やったと言われる様
    生きてるうちにバラまいて
    山ほど徳を積みましょう
     
  5. というのは、表向き
    ほんまはゼニを放さずに
    死ぬまでしっかり持ちなはれ
    人にケチやと言われても
    お金があるから大事にし
    みんなベンチャラ言うてくれる
    これほんまやで
     
  6. 吾が子に孫に世間さま
    どなたからでも慕われる
    ええ年寄りになりなはれ
    ボケたらあかんその為に
    なんか一つ趣味もって
    せいぜい長生きいたしましょう

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